
日本での案内板・メニュー・商品表示などは、日本語での表示が多く多言語での表記はこれから。
日本は、もともと治安が良く経済が発達していることや、神社仏閣などの伝統的な名所から原宿などのファッションやアニメなどのカルチャー、スキーやラフティングなどのアウトドアスポーツなど、あらゆる世代のニーズに応える豊富な観光資源があることから多くの外国人が来日しています。さらに、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催や自国の大学受験の激化などから、ビジネスや留学を目的とした日本への在住者も外国人旅行者とあわせて急増しています。
その一方で、外国人の受け入れの体制の整備が遅れており、在住間もない外国人の方は日本での生活にいろいろと不便を感じているようです。
●外国人が日本で苦労したと感じたこととは?
観光庁が訪日外国人を対象に日本の受け入れ体制を調査した結果*の中で、来日した外国人が旅行中困ったこととして、言葉の壁に関する下記の事柄が多数挙げられました。
「多言語表示の少なさ・わかりにくさ(観光案内板・地図等)…23.6%
「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」…32.9%
特にコミュニケーションがとれないと感じられた施設には、美術館・博物館、城郭・神社仏閣、国立公園、飲食店・小売店をはじめ、鉄道ターミナルなどが含まれています。